看護師がしんどい…5年目で限界を感じた私の話

元看護師×キャバ嬢×在宅ワーカーの転職ストーリー

はじめに

看護師として5年。やりがいも、感謝の言葉もたくさんもらいました。 でも、ある日ふと感じたんです——「もう、これ以上続けられないかもしれない」。

仕事が嫌いだったわけじゃない。人の役に立ちたいという気持ちは、ずっと本物だった。 それでも、心も体も限界を迎えてしまいました。

これは、そんな私の“しんどかった日々”と、そこから少しずつ抜け出していった記録です。


「しんどい」は口にしちゃいけない空気

私の職場は、人間関係に大きなトラブルがあったわけではありません。 それでも、常にピリピリとした緊張感が漂っていて、気が休まる瞬間がなかったんです。

夜勤明けでふらふらでも、記録のミスがあれば怒られる。 忙しくて水も飲めないまま、何時間もナースコールを駆けまわる日もありました。

「しんどい」と感じても、周囲にはもっと大変そうな先輩や後輩がいて、自分だけが弱音を吐くのは甘えに思えて——口に出すこともできませんでした。


笑顔が作れなくなった私

仕事中、患者さんや家族の前では笑顔を心がけていました。 でもある日、休憩中に鏡に映った自分の顔が、まるで別人のように見えたんです。

表情はあるのに、目が笑っていない。感情がどこかに置き去りにされたような顔。

「私、こんな顔して働いてたんだ…」

その瞬間、何かが崩れた気がしました。


心と体が限界を知らせてくれた

夜、眠れない。 寝ても途中で目が覚めて、不安や焦りで頭がいっぱい。

食欲もなくなり、何を食べたいかも分からない。 お腹は空いているのに、コンビニに行っても何も買えず、手ぶらで帰ることが増えていきました。

そしてある日、勤務中に突然、胸が苦しくなって息がうまく吸えなくなったんです。 過呼吸のような症状。頭が真っ白になり、手も震え、立っていられなくなりました。

「これ、ほんとにやばいかもしれない」

そう思った瞬間、自分の限界を認めざるを得ませんでした。


辞めることは“逃げ”なのか?

それでもすぐには辞められませんでした。

「ここまで頑張ったのに」「迷惑をかけてしまうかも」「辞めたら何ができるんだろう」

そんな思いが頭をぐるぐると回り、決断を先延ばしにしていました。

でもあの日、職場で過呼吸になった自分を思い出すたびに、 「このまま働き続けたら、本当に壊れてしまう」と感じたんです。


今ならわかる。辞めることは「守る選択」だった

退職を伝えた日のことは、今でもよく覚えています。 上司の表情や、同僚の目、患者さんたちの顔。

いろんな気持ちが押し寄せましたが、不思議と心はスッと軽くなりました。

もちろん、すぐに次の道が見えたわけではありません。 でも、あの日辞めた自分の決断を、今の私は肯定できます。

「逃げた」んじゃなくて、「守った」んです。自分の命と心を。


おわりに

今も、同じように悩んでいる人がいるかもしれません。

「辞めたいけど、甘えだと思われそう」 「誰かに迷惑をかけるから言い出せない」

そんな気持ち、私もすごくよく分かります。

でも、あなたの心と体は、かけがえのないものです。

この記事が、ほんの少しでもあなたの心を軽くできたら嬉しいです。

【次回記事】 辞めた後の空白期間。なにもできなかった私の日々

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