はじめに
「仕事がつらい」「もう限界かもしれない」
そんな気持ちを抱えながらも、つい無理を続けてしまうことはありませんか?
私もそうでした。
身体と心が悲鳴をあげているサインを見逃し、気づいたときには取り返しがつかないほど追い詰められていました。
今回は、私が経験した心身の不調のリアルな様子をお伝えしながら、無理を続けることの危険性を共有したいと思います。
夜、眠れない日々が続く
看護師としての仕事は、長時間勤務に加え、夜勤もありました。
疲れているはずなのに、ベッドに入ると頭が冴えて眠れない日々が続きました。
目を閉じても、仕事のことや患者さんのことがぐるぐると頭を回り、なかなか寝つけません。
何度も目が覚め、熟睡できない日が続くと、翌日の体調に大きく影響しました。
「今日は寝不足だけど、がんばらなきゃ」
そんな気持ちで何とか乗り切ろうとしても、身体は正直でした。
食欲もなくなっていった
次第に、食事をとる気力もなくなりました。
お腹は空いているはずなのに、食べる気になれず、食べても味が感じられません。
仕事終わりにコンビニに寄っても、何を選べばいいかわからず、無理やり何かを口にするだけ。
栄養も偏りがちで、体力が回復しない悪循環に陥りました。
職場での過呼吸。限界のサイン
そして、ある日、仕事中に突然呼吸がうまくできなくなりました。
胸が締めつけられるように苦しくなり、頭が真っ白になりました。
まわりの先輩がすぐに気づき、深呼吸を促してくれましたが、そのときの恐怖は忘れられません。
「もう限界かもしれない」
はっきりとそう感じた瞬間でした。
体調不良のサインを見逃さない大切さ
当時は「頑張らなきゃ」「休んだら迷惑をかける」と思い込み、体調不良のサインを無視していました。
でも、体や心が発しているSOSは無視できるものではありません。
むしろ、そのサインに耳を傾けてこそ、長く続けられる働き方が見えてくるのだと思います。
体調不良が教えてくれたこと
この経験を通して、私は「無理を続けることが、自分だけでなく周囲にも良くない影響を与える」ことを学びました。
身体が悲鳴をあげているのに、無理に踏ん張り続ければ、かえって仕事の質も落ちてしまいます。
そして、何より自分自身がつらくなり、笑顔も失ってしまいます。
自分を守る選択の大切さ
限界を感じたとき、勇気を持って「助けて」と言うこと、休むことは決して甘えではありません。
むしろ、自分を大切にすることで、長い目で見れば良い働き方につながります。
私はこの経験があったからこそ、「無理しない働き方」を真剣に考え始めることができました。
おわりに
体調が限界を知らせてくれたからこそ、私は働き方を見直すことができました。
今、もし体や心の不調を感じているなら、どうかそのサインを大切にしてください。
無理をし続けることは、決してかっこいいことではありません。
あなたの健康と心の安定があってこそ、初めて自分らしい働き方が見つかるのです。
▶【次回記事リンク】⑤ 辞めたあとの空白期間。なにもできなかった私の日々