看護師を辞めることは“逃げ”じゃない。限界だった私の選択

元看護師×キャバ嬢×在宅ワーカーの転職ストーリー

はじめに

看護師を辞める決断は、私にとって人生の大きなターニングポイントでした。
それまで「辞める=逃げ」と思い込み、葛藤と罪悪感に押しつぶされそうになっていました。
でも実際には、自分を守るための勇気ある選択だったと今は感じています。

今回は、私が看護師を辞めるまでに感じた心の揺れや葛藤、そして決断に至るまでのプロセスを包み隠さずお話しします。


辞めたいけど、逃げたいわけじゃない

仕事は楽しいことばかりではありません。
特に看護師は、常に命と向き合い、責任も大きい職業です。

それでも私の場合、しんどいと感じ始めたのは3年目くらいからでした。
体力的にキツいのはもちろん、精神的にも追い詰められ、毎日がギリギリの状態。

でも、「辞めたい」と思った自分が許せませんでした。
「辛いけど、逃げるなんてできない」そんな思いが強くて、誰にも言えずに抱え込んでしまったのです。


周囲の期待と自分の気持ちのはざまで

周りの同僚や先輩は、責任感の強い人が多く、私も同じように頑張らなければと思っていました。
「ここで逃げたら、みんなに迷惑がかかる」
「まだまだやれるはずだ」
そんな声が自分の中で響いていました。

けれど、体も心も限界を超えそうで、毎朝ベッドから起きるのが辛くなっていきました。
この矛盾に苦しみながら、どうしても辞めたい気持ちと戦い続けていたのです。


辞める決断を後押しした出来事

ある日、仕事中に過呼吸の症状が出てしまいました。
手が震え、呼吸が浅くなり、頭が真っ白に。
その瞬間、初めて「もうこれ以上は無理」とはっきり自覚しました。

それが私の“限界のサイン”でした。

それからは、上司や家族に相談し、少しずつ辞める方向に心を切り替えていきました。
怖さや不安はあったけれど、自分を守るための行動だと思うことで、少しずつ気持ちが楽になりました。


辞めることは「逃げ」じゃなく「前に進むための選択」

辞めた後、周囲からは「大丈夫?」「次の仕事はどうするの?」と心配の声が多かったです。

自分自身も、「こんなに早く辞めてしまっていいのか」「逃げたと思われるのでは」と不安になることもありました。

でも、振り返ってみると、辞める決断は自分の人生を守るための大切な一歩でした。
「逃げ」ではなく、「自分の心と体を守りながら、より良い働き方を探すための前向きな選択」だったのです。


今、同じ悩みを持つあなたへ

もし今、辞めたいけど踏み出せずにいるなら、あなたの気持ちはとても正直で大切なものです。

「逃げる」ことは悪いことではありません。
むしろ、自分を大事にする勇気の表れ。

私はそう思うようになってから、少しずつ気持ちが楽になりました。

あなたも、自分のペースで、無理せずに進んでくださいね。


おわりに

看護師を辞めることは決して「逃げ」ではありません。
むしろ、心と体が発する「限界」のサインに気づき、自分を守るための勇気ある選択です。

これからの人生を、自分らしく生きるための第一歩。
あなたも、自分の想いに正直に、前に進んでいけますように。



▶【次回記事リンク】辞めたあとの空白期間。なにもできなかった私の日々

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